今回は龍文堂という最も有名な京鉄瓶の修理 ビフォー・アフターです。
しかも龍文堂の本家の鉄瓶というとても珍しいものです。
目次
龍文堂の鉄瓶を簡単に解説
龍文堂の鉄瓶は京鉄瓶の代表格。
江戸末期から昭和33年頃まで8代続いた京都の鉄瓶工房の名前です。
当時の高級鉄瓶の代表格。
夏目漱石の「吾輩は猫である」にも高級品のメタファーとして登場します。
夏目漱石の「吾輩は猫である」
「この様な時には龍文堂の松風の音を聞いて茶を喫するが、最高の贅沢」
といった一文があります。
竜文堂が龍文堂のことです。
その龍文堂にも初代〜本家と、その後の分家というか暖簾分けというか弟子が独り立ちして作られた龍文堂があります。どちらも龍文堂としての価値がありますが特に珍しいのがこの初代 本家の龍文堂です。
唯一、本体に「龍文堂」の文字が入ります。
数多くの龍文堂の鉄瓶を修理してきましたが本体に龍文堂の印銘があったのは1つだけ。
では見てみましょう。
![本体の龍文堂の刻印のある龍文堂 本家の鉄瓶](https://repair.hibachiya.com/wp-content/uploads/2024/01/DSC_0067-1024x681.jpeg)
![10 N Ryu Before 75](https://repair.hibachiya.com/wp-content/uploads/2024/01/10-N-RYu-Before-75-1024x635.jpeg)
わかりにくい感じですが右から「龍文堂造」と刻印があります。 普通は銅フタの裏に刻印があるだけで本体には無いです。
![龍文堂造と銅フタの裏に刻印のある様子](https://repair.hibachiya.com/wp-content/uploads/2024/01/93--1024x681.jpeg)
龍文堂造と銅フタの裏に刻印のある様子です。
実は過去一重い銅フタでした。
では以下、龍文堂 本家の鉄瓶の修理ビフォー・アフターをご覧いただきます。
こちらが本家 龍文堂の修理前
![龍文堂の鉄瓶の修理前と後の画像の比較。鉄瓶のフタのツマミも取れましたが修理。](https://repair.hibachiya.com/wp-content/uploads/2024/01/1-1024x512.jpg)
![龍文堂の鉄瓶の修理前と後の画像の比較。鉄瓶の中のサビを落とします。](https://repair.hibachiya.com/wp-content/uploads/2024/01/2-1024x512.jpg)
![龍文堂の鉄瓶の修理前と後の画像の比較。後ろに「龍文堂」と本体に刻印](https://repair.hibachiya.com/wp-content/uploads/2024/01/3-1024x512.jpg)
![修理というかお色直しの終わった龍文堂の鉄瓶。純銀の取っ手とツマミ。](https://repair.hibachiya.com/wp-content/uploads/2024/01/4-1024x512.jpg)
こちらの鉄瓶、修理後に所有者様からご自宅の蔵にある不用品の買取のご依頼いただきまして兵庫県まで行ってまいりました。その時の買取日記はこちらになります。
鉄瓶の修理もいたしておりますが、骨董品 掛軸、書画、道具など買取もしております。
皆様もご自宅へ、先に骨董屋さんが入った後に価値なしと残していったものでも充分価値あるケースも多々ございます。ご不用なものがございましたら一度ご連絡お待ちしております。
買取のお問い合わせフォーム。
修理済み龍文堂の鉄瓶「肩付」 ¥30,000
![龍文堂の鉄瓶](https://repair.hibachiya.com/wp-content/uploads/2024/01/thum-1024x576.jpg)